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2008-02-18

マクロ

19:23 | マクロ - わだばLisperになる を含むブックマーク はてなブックマーク - マクロ - わだばLisperになる

計算機科学の専門家のブログエントリにプログラムも禄に組めないおっさんが反応するというのも畏れ多いのですが、なんとなく…。

あろはさんのマクロについてのエントリを読んでなるほど、なるほど、と共感する一読者なのですが、ただ「Lisp みたいに,最初から高級な言語を使うと,むしろマクロの位置付けがわかりにくいのではないか…」というところだけ共感できなかったのですね。それでエントリを書いてみました。

しかし、結局マクロについて言いたいことは同じです、すいません(^^;

Lispでマクロというと、Common Lispのような伝統的マクロや、パターンマッチのマクロの等、色々あると思うのですが、Emacs Lispや、Common Lispのような伝統的マクロは、書いていてまさに

マクロというのは,略記法のことであり,それ以上でもそれ以下でもない.
コードのまとまりに名前を付けておいて,ひとつメタな立ち位置からコードを生成する.
計算能力自体は増えない.ただ,人間が書きやすく,読みやすくなる,それだけ.

という感じがして、個人的には十分に低級だと思うのですが、一般的にはどうなのでしょう。

例として取り上げられているラムダ計算もまさにLispのマクロ的操作だなと思えました。

ただ、自分は、いつも単純にS式を切ったり貼ったりしてるだけなので、そう思うのかもしれません。

マクロの書といえば、On Lispが有名ですが、その著者のPG氏はどう考えているかといえば、「タイプ量を減らすことがマクロのすべて」とも言ってたりするので、この人も結構、単純に捉えてるんじゃないかな、と勝手に想像しています。

ただ,人間が書きやすく,読みやすくなる,それだけ.

というのも非常に示唆に富んでいると思います。文脈を考慮しないで、ただテキストを置換しただけでは、往々にして人が意図したものとは違う動きになってしまい、なかなか制御することが難しいことになると思うのですが、Lispのマクロは、この辺を人が扱えるように最低限のお膳立てをしてくれて、「ただ単純にペタペタ切り貼りしてるだけ」の感覚を提供しているシステムなんじゃないのかなあと思うのです。

ただ、この点では、マクロのシステムだけで完結する問題でないことは確かで、Lispのように単純にS式を直接操作するようなもので無ければ、ユーザが、ペタペタ切り貼りすることも難しくなり、お気楽にマクロを書くことも難しいんじゃないかと思います。

また、「すぐに訳の分からない俺文法プログラムができる」というマクロへの批判が良くあるかと思いますが、文法があるようなないようなLispでは、書かれたマクロが新しい俺文法を持つとは限りません。

どっちかというと俺文法を持った個性の強い「略記法以上のもの」が批判の対象になることが多い気がするので、(Common LispのLOOPとか。)そういう意味では、Lispでも「略記法以上のもの」はそんなに好ましいものと思われていないのかもしれません。

つまり、無くても済むのに、敢えて作られた俺文法が批判されているわけですが、逆に確固とした文法がある言語では、言語の作法を熟知していないユーザが新しい俺文法を作ってしまわないことの方が難しいかもしれず、マクロがあっても禄なことが無いのかもしれません。

…という風に長々と脱線しつつ書いてみましたが、マクロって「略記法以上のもの」じゃないと自分も共感するエントリでございます。